人が生きていくためには、人に合わせなければならない。
単なる独りよがりは排除される。
人に合わせることに疲れると、この世は生きづらくなる。
本当のところは合わせる対象など存在しない。
合わせる対象を想像によって作り出している。
そのことを自覚できることぐらいが人としての限界のようである。
人をやめない限り、人としての性質は変わらない。
生きる以上、人をやめることができる人などほとんどいない。
死を意味するように思えるからだ。
人にとって死は最も敬遠される。
自覚が消えてしまうことが怖い。
自覚できる対象、想像によって作り出せる対象をなくして、生きる意味を見いだせない。
そんな弱さが人を支配する。
心仏習合記「人と仏の狭間で」
西国三十三所巡りの日記帳
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